2017年 03月 04日
不運な高性能機「飛燕」復活計画 各務原 |
現在、かかみがはら航空宇宙科学博物館が工事中で入館できないが、屋外のプレハブで、川崎 キ61 三式戦闘機「飛燕」が展示されている。オイルクーラー、スーパーチャージャー、燃料噴射装置装備の高性能機で、長距離を得意としていたため、ラバウル、フィリピン、などに出撃した。ご存じの通りラバウルやフィリピンでは日本軍はさんざんな目にある。飛燕は高性能だが、性能を発揮するための技術者や燃料が当時の日本では不足し、燃料に混ぜ物をしてごまかしていた。オイルクーラーになたね油を使用したり、機体を学徒動員の女子供が作っていた。私の母も信州で戦闘機を作っていて、こんな子供が作った飛行機に乗る兵隊さんが気の毒だと子供心に思ったそうだ。
軍では戦闘機を導入する際、各社からのプレゼンで決定するが、各社はプレゼンに勝つため、ぎりぎりまでチューンナップさせて無理矢理高性能を出したため、無理矢理な機体が選ばれるのだ。余談だが東京オリンピックのプレゼンもそうだ。できない計画をプレゼンしてなんとか採用させるのが目的になるのだ。結局資金難や技術不足でどうにもならなくなる。今も昔も変わらない。このような経緯を経て、「飛燕」は高性能の割に役立たずのレッテルを貼られてしまった残念な戦闘機である。とはいえ当時の日本ではすばらし技術の結晶であることには変わらず、今回修復が完成する前に見ることができるのは貴重だ。
軍では戦闘機を導入する際、各社からのプレゼンで決定するが、各社はプレゼンに勝つため、ぎりぎりまでチューンナップさせて無理矢理高性能を出したため、無理矢理な機体が選ばれるのだ。余談だが東京オリンピックのプレゼンもそうだ。できない計画をプレゼンしてなんとか採用させるのが目的になるのだ。結局資金難や技術不足でどうにもならなくなる。今も昔も変わらない。このような経緯を経て、「飛燕」は高性能の割に役立たずのレッテルを貼られてしまった残念な戦闘機である。とはいえ当時の日本ではすばらし技術の結晶であることには変わらず、今回修復が完成する前に見ることができるのは貴重だ。
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by newneotrip
| 2017-03-04 10:00
| 戦争遺跡